ラグビー日本代表チームといえば、「笑わない男」の異名を持つ稲垣啓太(いながきけいた)選手が所属していることで有名ですよね。
2019年にはラグビーワールドカップ日本大会で決勝トーナメント進出を果たし、世界ランキング6位に輝いたこともありました。
2023年現在は世界ランキング10位のチームとして活躍中の日本代表ですが、36人中19人が外国出身メンバー(2023年6月時点)だということが判明。
外国出身者を積極的に採用しているんだね!
ラグビー日本代表チームといえば、「笑わない男」の異名を持つ稲垣啓太(いながきけいた)選手が所属していることで有名ですよね。
2019年にはラグビーワールドカップ日本大会で決勝トーナメント進出を果たし、世界ランキング6位に輝いたこともありました。
2023年現在は世界ランキング10位のチームとして活躍中の日本代表ですが、36人中19人が外国出身メンバー(2023年6月時点)だということが判明。
外国出身者を積極的に採用しているんだね!
各メンバーの出身地と国は様々で、メンバー採用は実力重視で出自を問わないことがよく分かりました。
今回の記事では以上のようなことに加えて、日本人メンバーの名前と出身地にも触れていきますよ。
それでは早速、考察に進んでいきましょう!
ラグビー日本代表チームですが、「ラグビー日本代表なのに外国人多すぎじゃない?」と思われるぐらい外国人選手が多いです。
公式HPには19人もの外国出身メンバーのプロフィールが掲載されていますが、日本だけが外国人を積極的に起用しているわけではありません。
ラグビーが国籍に捉われない独自の選考基準を世界的に取り入れている理由は、『所属協会主義(地域主義)』を重視しているからのようですよ。
地域主義とはあらゆる地域のラグビー協会所属の選手達が、国籍に捉われず実力があれば代表になれる基準のことを指します。
ちなみに当該国のラグビー代表になるには、実力以外にも必要な条件があるそうだよ
調べてみると、以下のような3つの条件が見つかりました。
本人が当該国で出生しているか、両親・祖父母の1人が当該国で出生しているか、プレーする時点の直前の60ヶ月間継続して当該国を居住地としていたか。
3つの条件のうち1つでも該当するものがあればどんな国出身の選手でもラグビー代表になることが出来るのです。
(a) 当該国で出生している、または、
(b) 両親、祖父母の1人が当該国で出生している、または、
(c) プレーする時点の直前の60ヶ月間※1 継続して当該国を居住地としていた。
※1 60ヶ月の居住条件は2021年12月31日以降に施行となる。2021年12月31日当日までの居住条件は「プレーする時点の直前の36ヶ月間継続して当該国を居住地としていた」となる。
出典元:JAPAN RUGBY
ラグビー日本代表チームも当然この世界基準を採用しているので、外国出身メンバーがいるのは寧ろ自然な形だと言えるでしょう。
そんなラグビー日本代表にはどんな外国出身メンバーがいるのか?一人一人のプロフィールを簡単に紹介していきたいと思います。
ですが外国出身メンバーを調べるなら、忘れてはならないのが稲垣啓太選手をはじめとする日本人メンバーの存在です。
ここではラグビー日本代表チーム全員に触れていくので、あまり詳しくないけど興味がある人はこの機会にレベルアップしちゃいましょう。
最初にラグビー日本代表の外国出身メンバーから触れていきますが、外国出身メンバーだけでも19人(2023年6月時点)も在籍しています。
これだけ多いのでプロフィールを紹介する前に、まずは分かりやすいようにリスト化してみたので参考にしてください。
リストでまとめると分かりますが、かなりの人数がいるので一瞬「海外のラグビーチームみたい」などと思ってしまいました。
ですが正真正銘、日本の魂を持ったメンバー達なので第二の日本人と言っても過言ではないでしょう。
国別に見てみると、韓国・トンガ・南アフリカなど実に様々な国から人種問わず採用されていることが分かりました。
どの選手も経験豊富なラガーマンなので、ラグビー日本代表チームは世界中から実力ある人材を集めていることになりますね!
ここからはラグビー日本代表・外国出身メンバーのプロフィールと出身国を紹介!
といっても非常にメンバーの人数が多いので、バックス(BK)とフォワード(FW)に分けて進めていきたいと思います。
まずはラグビー日本代表のFWに名を連ねる選手達から見ていきましょう!
グレイグ・ミラー選手はスクラムやボールキャリーで優れた実力を発揮してきたラグビー選手です。
186cmの116kgと体格面にも優れているところも、彼の強さの秘訣だと言えるでしょう。
2022年12月25日にはリーグワンの静岡ブルーレヴズ戦が行われましたが、相手はスクラムで圧をかけて苦しめてきました。ですが安定したスクラムワークを披露しチームに貢献していましたよ。
シオネ・ハラシリ選手もまた体躯に恵まれた選手で、身長が180cmで体重が120kgもあります。
2022年のリーグワン終盤戦では、第12節からの4試合で4トライをマークし実力があるところを見せつけてくれました。
また守備にも優れ、守っては地面の球へ絡み、向こうの反則を誘い込む戦法にも優れているようです。
穏やかな目つきが特徴の具智元選手ですが、筋骨隆々なボディとのギャップは印象的です。
PR(プロップ)はスクラムの要であり体つきが重要なので、具智元選手のような存在は重宝されているでしょう。
実際、ワールドカップでもスクラムの中心としての活躍に期待されているようですよ〜。
ヴァルアサエリ愛選手のポジションは元々PR(プロップ)ではなくNO8でした。
それが現在のポジションに転向後わずか2年で代表入りを果たしているので、かなりの実力派です。
国内外合わせて通算5度の優勝経験もあり、日本代表にとってなくてはならない存在でしょう。
ジェームズ・ムーア選手は優れた体つきと強靭な足腰を利用し、俊敏なタックルを放つことで知られる選手です。
「タックルが正確で驚異的だ」と海外からの評判は良く、実力のあるラガーマンであることが分かります。
まだ年齢も若いので、タックルを主軸とした正統派プレースタイルでラグビー界を大いに盛り上げてくれるのではないでしょうか?
トンガ生まれの外国出身者ですが、日本人女性と結婚し日本国籍を取得した正真正銘の日本人です。
体格を活かしたパワフルなプレーの他、ボールキャリーやジャッカルというプレーが得意のようですよ。
ボールキャリーはボールを持って前に進むプレー、そしてタックルで倒れた相手からボールを奪うプレーをジャッカルと言います。ラグビーの実力の高い選手なので、日本代表として大いに活躍してくれるでしょう。
突進やタックルで力強さを発揮し、2021年にはトップリーグデビューを果たしたサウマキ・アマナキ選手。
大東文化大学、イーグルスと足跡を残してきた兄のホセア・サウマキ選手の背中を追い、ラグビーを続けてきました。
今では下半身の強靭さも加わり、トップリーグでも他の選手に劣らない活躍をしています。
ワーナー・ディアンズ選手の武器は身長202cm、体重123kgという国内最大規模のサイズ。
そして機動性も兼ね備えたプレーで、最年少の若さで日本代表入りを果たしています。
身体能力が高くバックス並の走力を持っていると評価する声もあるので、まだまだ伸び代のある選手だと言っていいでしょう。
アマト・ファカタヴァ選手はスピードと力強さを兼ね備えた突破力が持ち味で、ボールを前へ前へと運ぶ役割を果たしてきました。
速さ、強さ、上手さの3つが絶妙に噛み合わさり、チームに貢献してきた選手です。
日本代表として今後どんな活躍をしてくれるのか、アマト・ファカタヴァ選手に期待するファンは少なくないのではないでしょうか?
ジャック・コーネルセン選手は高身長を活かした空中戦に強いだけでなく、機動力にも優れています。
2021年には日本代表に選出されており、ロック(LO)のポジションもしっかりとカバーしていました。
自ら転がしたボールへ身体ごと飛び込む積極的な攻撃も彼の持ち味で、日本代表チームへの影響力は高いと言えます。
日本代表になってからのワールドカップ出場経験は3度もあり、既に4度目のワールドカップ出場も視野に入っているそうですよ。
タックルやボールギャリーで縦横無尽にピッチを走り抜ける姿は、彼がベテランの域に達したことを証明しています。
鍛え上げた強靭な肉体もリーチ・マイケル選手の強さを物語っており、どこまでその強さを発揮するのかは未知数です。
トンガ出身の20代の若き精鋭は、20歳以下で日本代表デビューを果たし将来を期待されてきました。
ファウルキア・マキシ選手の突破力と力強いタックルは、試合での彼の強さを物語っています。
日本航空石川、天理大学、S東京ベイ、そして日本代表とファウルキア・マキシ選手の活躍はまだ始まったばかりです。
FWで活躍する外国出身メンバーを紹介した後は、今度はBKの外国出身メンバーを挙げていきます。
ラガーマンとしてはプロ意識が強くレベルの高い人ばかりなので、誰が一番強いか?なんて選べませんでしたよ。
優れた体格を持つニコラス・マクカラン選手は、ラグビーの強豪帝京大学の出身で現在は東芝ブレイブルーパス東京に所属しています。
これまでの試合では、自ら仕掛けるアタックや体を張ったタックル、中心を貫くスクラムやモールなどを駆使し最後まで体を張り続けてきました。
またチームへの忠誠心とリーダーシップも兼ね備えた選手なので、日本代表チームにおいても様々な活躍が期待されます。
ディラン・ライリー選手はU20オーストラリア代表に選ばれた過去を持ち、現在は埼玉パナソニックワイルドナイツと日本代表として活躍中の選手です。
力強いオーストラリアのキャリーから日本の速いプレイスタイルに慣れる為に、自身のキャッチとパスのスキルを必死に高めてきました。
日本でプレー経験を積んだことで幅の広がった選手なので、日本代表チームにとっても欠かすことの出来ない存在だと言えるでしょう。
天理大学在学中から多くの試合に出場してきたシオサイア・フィフィタ選手は、既に大学2年時にジュニア・ジャパンに選出した過去があります。
2020年のサンウルブズに参加した際はプレマッチで4トライを挙げ、大学3年時には副将として西リーグ5連覇などチームの活動に貢献してきました。
日本代表としてはスピードとフィジカルに優れたWTBとして活躍しており、今後もチームに大きな足跡を残すことが期待されています。
セミシ・マシレワ選手は2017年から近鉄ライナーズで活動している選手で、スーパーラグビー(2016年)への出場経験もあります。
リーグワン2部(2021年)の試合中に大ケガ負うも日本代表に復帰、将来のワールドカップを見据えて日々練習や試合に打ち込んでいるようです。
WTBとFBは空中戦の強さや突破力が求められるポジションですが、彼の実力なら周囲の期待以上の活躍を見せてくれるのではないでしょうか?
2018年から東芝ブレイブルーパスで活動しているジョネ・ナイカブラ選手は、同年7月には7人制日本代表に、その後は15人制日本代表にも選ばれました。
2021年にトップリーグに出場した際には5トライを挙げ、それ以降もスピードとステップを武器にチームの主力として活躍しています。
1人でトライを取りきる力を持ったWTBなので、次回のワールドカップまでに更なる成長を見せてくれるはずですよ!
2022年6月のリポビタンDチャレンジカップ中に日本代表キャップの座を射止めた李承信選手。
身長176cm、体重88kgと小柄な体格ですが、ハードなタックルを武器に在日コリアンのラガーマンとしてチームに貢献してきました。
また「日本代表として試合に出るのは憧れだった」と話していたので、本気で日本代表チームを強くしたいという思いが伝わりましたよ~。
出生地は南アフリカ共和国のプレトリアですが育ちは日本、松島幸太朗という名前からしても根っからの日本人選手です。
桐蔭学園高校時代は全国高校大会準決勝の大舞台で、100mの独走トライを披露し全国のラグビーファンを驚愕させました。
李承信選手同様小柄な体格ではあるもののスピードとしなやかさを兼ね備えており、業界関係者のみならず多くのラグビーファンが彼の活躍に期待しています。
ラグビー日本代表には外国人メンバーが多いことは確かですが、日本人メンバーも決して少なくありません。
例えば2019年のラグビーワールドカップの対スコットランド戦で、勝ち越しとなる見事なトライを決めた稲垣 啓太選手が有名です。
他にもサンウルブズの初代キャプテンを務め、ラグビーワールドカップ代表にも複数回選ばれたことがある堀江 翔太(ほりえしょうた)選手などがいます。
上で挙げた2人以外にもまだまだ在席日本人メンバーはいるので、選手の名前と出身地をまとめてみました!
フォワード(FW)
バックス(BK)
多くの日本人メンバーが所属していることが分かりますね。
数えてみると17名(2023年6月時点)もの日本人メンバーがいたので、外国出身メンバーとほぼ同じ人数いることになります。
どの選手もそれぞれ強みを持っており、ラガーマンとして多くの試合で実績を積み重ねてきた人ばかりでした!
まさに精鋭集団に相応しい顔ぶれなので、今後も着実に「伝説」を形作ってくれることでしょう。
ラグビー日本代表チームについての話題に触れてきましたが、如何でしたでしょうか?
今回お送りした内容は主に以下の通りです。
外国出身メンバーといっても、日本を愛し日本ラグビーのプレースタイルを研究してきた人達なんですね!
見た目は外国人でも中身は日本人でもある・・・そう考えると自然と応援したい気持ちになりました。
引き続き日本人メンバーと外国出身メンバーが協力し合い、更なる飛躍を目指してもらいたいです。